恐いもの知らずのチャレンジャーが、様々なことに挑戦するこの企画。
いろいろな経験を通して、チャレンジャーが
大きくなっていく様子を見守ってください。
チャレンジャーN
全日本折り紙ヒコーキ九州大会準優勝。世界ランカーです。(室内滞空時間競技 国際規格A5サイズ部門 一般男子ランキング表より)
チャレンジャーM
全日本紙ヒコーキ九州大会の記録は1秒56でした。その記録を更新することが今回の目標です。
第37回目は『全日本折り紙ヒコーキ大会』に挑戦!
 
 軽い気持ちで参加した全日本折り紙ヒコーキ九州大会で、なんと準優勝したチャレンジャーN。そんなNのもとに1通の手紙が届きました。
  
 これはきっと!と勢いよく開けてみると、待ちに待った「全日本折り紙ヒコーキ大会のシード権授与のお知らせ」が入っていました。前情報では埼玉県開催と聞いていましたが、広島県福山市に決まったようです。
 
 これまでのチャレンジは、チャレンジャーMが勤務している宮島醤油本社(佐賀県唐津市)周辺で実施していました。今回、初めての遠征です。「行きたい!広い世界を見てみたい!」と、チャレンジャーNMの胸は高鳴り、心が躍ります。
 

より大きな地図で レッツ・チャレンジ 全日本折り紙ヒコーキ大会 を表示
 
 いざ広島へ!

 2012年3月31日(土)、やってきました、広島県立ふくやま産業交流館『ビッグ・ローズ』

 天気もいいし、全国の猛者たちと戦うのが楽しみです。
 屋内競技なので、天気には左右されませんが、外が晴れていると気分がいいですね。
 
 会場に入り、「広いっすねー、さすが、全国大会」と声を上げるチャレンジャーN

 大ホールの面積は4,476平方メートル、中四国最大級の面積を誇る会場です。
 
 チャレンジャーNは決勝へのシード権を授与され、決勝での活躍が期待されています。

 Mはというと、ただ腰巾着のようについてきただけではありません。今回の最重要任務は、チャレンジャーNの雄姿を撮影すること。九州大会で撮影した写真はピンボケしたものばかりでした。その反省を踏まえ、今回は、目を皿にして、Nと紙ヒコーキを撮りまくりたいと思います。

 そして、そのついでに予選から出場して、うまくいけば決勝に進むことができるかもという野望も抱いています。
このトロフィーがほしい。
 
 ところが、とても困ったことが。昨年夏の九州大会以来、紙ヒコーキとは疎遠になっていたので、折り方を忘れてしまったのです。
 と、思っていたら、初級「へそヒコーキ」、中級「ウイングマスター」、上級「スカイキング」の折り方教室が開かれていました。
 実戦で使える上級紙ヒコーキ「スカイキング」のコーナーに入ります。
 折り始めてみると、だんだん記憶が蘇ってきました。
 「あー、こうだった、こうだった」と、ブツブツつぶやきながら完成したのが、こちら「スカイキング」。
 お久しぶりですね。
 
 社名入りのユニフォーム(チャレンジャーNはバドミントン部所属)を着用してきました。
 せっかく広島まできたので、会社の宣伝もしておきます。
 さっそくスタッフの方に「佐賀からですか?」と声をかけられました。そのスタッフの方は佐賀出身とのことです。
 宣伝の手ごたえも感じつつ、紙ヒコーキの調整をはじめました。
 軽くふわっとまっすぐ飛ぶように調整します。スカイキングN号は調子よく飛んでいきます。しかし、スカイキングM号は後ろに飛んだり、すぐ墜落したりなかなかうまくいきません。
Nの後ろではテレビ取材が行われています。愛媛のチーム、その名も「チーム愛媛」の密着取材のようです。
 
Nの上司、K村部長
応援と監督を担当
 「N号のほうがよく飛んでるから、どこが違うか比べてみたら」とK部長からアドバイスをもらったMは、N号を見せてもらい、もう一度折り直してみることに。羽の折り返しの角度を変えたM2号は、少し飛ぶようになりました。

 また、他の参加者の紙ヒコーキにも注目して、「あのよく飛んでいるヒコーキは、真中の持つ部分と羽の折り返しの幅が短くて、その分、羽の面積が広くなっているようだね」と教えてくれました。

 そこで、Nはさらなる高みを目指して、よく飛ぶヒコーキN2号の制作に取り掛かりました。しかし、持つところが少なくなると、しっかりつかむことができず、飛ばすことが難しくなってしまいます。
 飛ばし方が難しいけど、うまくいけばよく飛ぶヒコーキにするか、そのままでそこそこ飛ぶ紙ヒコーキにするか、悩ましいところです。
 しばらく、N2号で練習をしましたが、あまりうまくいかず、N1号で決勝を戦うことにしました。
 
滞空時間競技のルール
 紙は協会指定の競技用認定用紙(A5サイズ)を使用します。紙を折るだけで、切ったり、貼ったりしてはいけません。投げた瞬間から、着地までの飛行時間を競います。
 予選の通過ラインは一般男子の部が12秒以上、一般女子の部が6秒以上。
 チャレンジャーMは、6秒以上を目指します。
 
Mの予選】
 結果発表!

 九州大会よりは飛びました。
 
記録
九州大会 1秒56
少し成長!
全国大会予選 4秒44
 6秒には及ばす、予選敗退かと思ったら、「再エントリー」の文字が目に入ってきました。なになに?と思って近づいてみると、100円払って再エントリーすると、時間内は何度でも飛ばせるそうです。

 魅惑の再エントリー制度を使って、もう一度予選に出場することに。
 しかしながら、2秒35・・・。肩と腕が痛くなってきたし、何度やってもこれ以上は無理だろうとあきらめました。Nの応援に専念します。
 
Nの決勝】
左側が予選から勝ち上がってきた人、右側がシード権を持っている人
 決勝は、予選通過者とシード権授与者の記録を計測して、上位4人のトーナメントで優勝を決めます。3分間の間に、3回飛ばします。一般男子の部の出場者は18人です。
 
 見慣れないカタカナの名前がたくさんあり、不思議に思っていましたが、タイ大会での成績優秀の方々が来日されていました。紙ヒコーキを通じて国際交流をされているそうです。今度タイに「紙ヒコーキ」という名前の小学校が建設されるとのこと。
 
 チャレンジャーNの名前が呼ばれ、いよいよ決勝が始まりました。半袖、短パンで気合十分。
調整タイム。まっすぐきれいにとんでいます。 そして全身を使って、紙ヒコーキを飛ばします。
飛びました!
 高く上がっていって、ゆっくり降りてきます。



 そして今回は写真撮影にも成功しました。
 ちなみに、九州大会でチャレンジャーMが撮影した写真。
 左はぼけてて、右は紙ヒコーキが写っていないという失敗写真です。
 
1投目 2投目 3投目
N 決勝 9秒19 12秒44 10秒56
 九州大会の記録12秒63を超えることはできませんでした。
上位4名に入ることができず、Nのチャレンジも終了しました。
 
表彰式
ここに立ちたかった。
一般男子 一般女子 小学生
大会記録 20秒82 16秒33 17秒43
 
チャレンジャーNより】
 全国、いや、世界の壁はとても厚く、まだまだ努力が足りないと感じました。
 12秒44という予選通過ライン(12秒以上)を超えたタイムを残せたことには満足しています。
 世界大会でタイに行くことになったらどうしよう!?なんて心配をしていましたが、そんな必要はなかったみたいです。 
 
日本折り紙ヒコーキ協会ホームページ http://www.oriplane.com/