138回目の創業記念日にあたって

2020年6月1日
宮島醤油株式会社
代表取締役社長 宮島清一


 コロナウイルス感染に対する警戒で、皆様たいへん不自由な日々をお過ごしのことと、お見舞い申し上げます。私どもも感染に警戒しながら、食品の安定供給のため、日々業務に励んでおります。こうした緊張のなか、今年も創業記念日を迎えました。

 七世宮島傳兵衞は1882年(明治15年)、現在の佐賀県唐津市で醤油の醸造を始めました。宮島醤油ではこの年の6月1日を醤油事業開始の日としていますので、今年は創業138周年の記念日を迎えることになります。会社がこのように長い歴史を刻むことができたのは、先輩諸氏の誠実な努力の賜物です。記念日に当たり、そのことに深く感謝致します。

 宮島醤油は創業以来、微生物を使った食品加工、食品製造を続けてきました。その伝統の上に、新しい発酵食品の開発に取り組みます。新しい食品加工技術と品質管理技術の開発に努めます。多彩な商品を効率よく安全に生産する生産技術の面でも、時代の先端を行く食品会社を目指します。

 地域社会からの支えがなければ、企業が100年以上も活動を続けることはできません。今後もいっそう深く地域の経済、教育、文化に根ざした会社でありたいと思います。「地産地工」を掲げ、地域の農業と共に歩むことを目指します。地元産の農水畜産物を活用した商品を開発し、佐賀県産・九州産の食材を活かした食品を全国へ、優れた国産食材を活かした食品を世界へと飛躍させます。

 皆様の永いご愛顧に感謝申し上げ、今後もいっそうの努力を続けますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。