「去華就実」を見つめ直す
~2023年 新年のごあいさつ~

2023年1月1日
宮島醤油株式会社
代表取締役社長 宮島治


新年あけましておめでとうございます。
気持ちも新たに、今日からの仕事に向き合っていきたいと思います。
昨年、宮島醤油は、創業140周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

「去華就実」を見つめ直す
新しい年を迎えるにあたり、宮島醤油の社是 「去華就実」を今一度、見つめ直したいと思います。

「去華就実」は、「華やかなことは捨てて、実質あることに専念せよ」という教えです。
宮島醤油は、創業以来、この言葉を根本精神とし、「華美に走らず、実のある、堅実な経営を志向せよ」と自らを律し、今日まで、140年の歴史を刻んでまいりました。

私は、去華就実に込められた意味を、「上辺ではなく、目に見えないことこそ、重要であり、大切にしなければならない」という教えでもあると考えております。

宮島醤油を支えているのは、長い時間の中で育まれた、目に見えない資源です。
例えば、技術、ノウハウ、社会からの信頼、誠実な組織風土などです。
私達は、綿々と引き継がれてきた、これらの目に見えない資源を、これからも大切にしていきます。

一方では、環境の変化などに合わせて、変えていくべきものは、スピード感を持って、変えていかなくてはなりません。
ライフスタイルの変化に適合した商品開発、生産性を向上させるための新たな技術や設備の導入、新しい社内制度、海外への販路拡大などです。

守るべきものは守り、変えていくべきことは、スピード感を持って、変えていきたいと思います。

コミュニケーションの活性化で組織力の向上を

昨年は、原材料・エネルギー価格の上昇、円安の進行など、我々の予想を遥かに超えるようなことが、立て続けに起こり、企業経営にも大きな影響を与えました。

外部環境の急激な変化に対応していくためには、コミュニケーションを活性化させることにより、組織で、課題を解決する力を高めていくことが、重要だと思います。

今年は、組織内の相互信頼をより一層強固なものにし、コミュニケーションを活性化することにより、組織力を高めていきたいと考えています。

皆が、コミュニケーションの重要性を認識したうえで、必要な時に、必要な人と、本音で活発に議論しながら、直面する課題を解決していく、そのような組織運営を目指してまいります。

本年も引き続き、ご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。